【まなぶ】襖紙替え&雨水の排水を考える

午前中は雨となり、午後からはお日様が顔を出して気温も上がり、作業を開始しました。今日は襖の張替えと、家の周りの雨水の流れを考えながら、「さとのいえ」(古民家)へ雨水が流れ込まないようにブロックを敷き詰めたり、竪樋の横に浸透桝を設置したりする作業を行いました。

まずは襖チーム。長年使われてきた襖の枠はなかなか外れず、その作業にかなりの時間を費やしましたが、試行錯誤を重ねてようやく外すことができました。その後、障子紙を寸法に合わせ、こどもたちによる絵描きが始まりました。今回のテーマは「秋」。山の様子や色を観察しながら描いていきます。まずは水彩で下絵を描き、次に和紙をちぎって、それぞれの里山の秋を表現していました。

こちらは雨水チーム。「どうしたら水が溜まらずに排水溝へ流れるか?」「それとも土に沁み込ませるか?」と、みんながアイディアを持ち寄り、かなり対話の時間を重ねました。その結果、まずは「石場建ての家の周りに水が流れないよう、ブロックで囲む」という意見をもとに作業を進めることになりました。

石場建ての石と石の間に既成のブロックをはめ込むため、ブロックを割ったり、クラッシャーや土ですき間を埋めたりと、みなさん左官仕事に励んでいました。

こちらは、竪樋の横に浸透桝を埋める作業の様子です。高さ40㎝、直径30㎝の桝を埋めるためには、かなり大きな穴を掘る必要があります。大きな石を取り除きながら、一人で黙々と作業を進める人の姿もありました。途中からは子どもたちも手伝い、力を合わせて、なんとか桝を設置することができました。

寒い中での作業には、温かい飲み物が欠かせません。子どもたちがロケットストーブに火をつけ、鍋をかけてお汁粉やみそ汁を作ってくれました。あっという間に売り切れてしまいましたが、心も体もすっかり温まりました(^^♪

この後の工程については複数の意見があり、大地の排水に詳しい方のご意見をうかがうことになっています。工程が決まり次第、改めてお知らせします。